経営企画室 室長 佐藤 憲一様
株式会社オートウェーブは、千葉県を中心に、新車・中古車販売、車検・整備・修理、タイヤ・オイル交換等のメンテナンスサービスを提供する自動車関連企業です。「世の中から事故車・故障車を無くす」ことを企業ミッションに掲げ、チェーン展開を通して、安全にこだわった商品提案とサービス提供に努めています。特に、スピーディーなオイル交換を実現する半地下ピット、最新鋭のタイヤ交換機器、充実した車検設備などを積極的に導入し、高品質なピットサービスの提供に力を入れています。
また、自動車関連事業に加え、神戸物産を本部とするフランチャイズ制スーパーマーケット「業務スーパー」のフランチャイジーとして、食料品小売事業にも進出。宮野木店、富里店、佐原店など千葉県内7店舗を展開しています。さらに、コインランドリー事業や自転車事業など、地域のお客様のニーズに合わせた多角的な事業展開も行っています。
解決したかった課題について
「オートウェーブアプリ」を立ち上げた背景をお聞かせください。
佐藤さま:
アプリ導入前は、お客様への連絡手段として主にメルマガを利用していましたが、他の多くの情報に埋もれてしまいがちでした。最近ではアプリが一般的になってきたこともあり、直接お客様に通知を送れる自社アプリを導入しました。リニューアル前はGMOおみせアプリではなく他社のアプリを利用していました。
アプリ運用のなかで課題と感じたのはどのようなことでしたか?
佐藤さま:
以前のアプリは、運用コストがとても低かったです。しかし、お客様全体に一括で配信する仕組みのため、お客様ひとりひとりに合わせた情報や通知を届けることが難しい仕様でした。
車のメンテナンスに関するタイミングは、お客様ごとに異なります。最適なタイミングでお客様に合った提案を行うためには、個々のお客様の作業履歴などと関連付ける必要があります。しかし、以前のアプリにはその機能がなく、対応が難しいと感じていました。
また、車検予約はオンライン窓口を設けていましたが、基本的にはメールや電話でやり取りをしていました。そのため、予約確定前に必ずひと手間かかり、どうしてもタイムラグが発生していました。
GMOおみせアプリを選んだ理由について
どのような基準でアプリ制作サービスを選びましたか?
佐藤さま:
お客様に対して提供するシステムを構築する際、ベンダーさんの規模感や信頼性を重視しています。費用だけを考えれば、もっと安価な選択肢もあったと思います。しかし、アプリや予約システムは作って終わりではなく、継続的に安全に運用できるかどうかがとても重要です。
過去に、かなり小規模なベンダーさんにウェブ予約機能の作成をお任せしました。その際、事業の継続性などに問題があり、改修やメンテナンスが困難になったことがありました。そのため、一定の企業規模や実績、信頼感があり、長期的に安心して任せられることが選定の前提条件でした。
最終的にGMOおみせアプリを選んだ理由をお聞かせください。
佐藤さま:
「これをこうしたい」という希望があった時に、多くの場合はお金をかければ実現できます。
しかし、時間と予算に限りがある中で、要件定義や見積もりの段階から担当者の方が親身になってさまざまな提案をしてくれました。また、当社の課題に対する最適な解決策についても相談しながら話を進めることができ、安心感がありました。
実はこれってすごく大事なことだと思うんですよね。そのことが大きな決め手になりました。
導入後の効果について
リニューアル後に効果を感じていることはありますか?
佐藤さま:
アプリ導入前は、社員が直接お客様の希望をお伺いし、予約表に登録しない限り、車検予約は成立しませんでした。
現在は、例えば今月の車検実施台数があと何台足りないという場合、翌日の予約枠を追加で解放することができます。そうすると、夜中のうちにお客様が予約をし、翌朝確認すると予約台数が1~2台増えていることがあります。これはアプリの導入効果を非常にわかりやすく示しています。
満足度が高いポイントについてお聞かせください。
佐藤さま:
これまで人手がかかっていた車検の予約に関して、手間をかけずに当社とお客様双方のニーズを満たせるようになりました。また、現在も追加の開発を進めているため、導入後も定期的に担当者とやり取りを続けています。そのため、不具合や不明点があっても運用しながら迅速に解消できています。このサポート体制には本当に感謝しています。
現時点で満足度が低いのはどんなところでしょうか?
佐藤さま:
この業界はあまりこのようなITツールに強くない人が多く、現在の管理画面はまだ直感的に操作できていない部分があります。当社独自の管理画面を開発していますので、今後も社内の意見をもとに、担当者と連携しながら改善していきたいと考えています。
今後の展望について
今後の展望や活用予定についてお聞かせください。
佐藤さま:
店舗での運用面についてですが、まだ顧客分析や顧客管理が十分にできていないところがあります。店舗ごとの管理顧客の人数や、そのお客様たちが実際にどれだけ当社のメニューを利用しているのかを明確に把握することで、次の施策につなげられます。そのため、早急に対応したいと考えています。
また、ご高齢のお客様の中には、そもそもアプリをインストールできない方や、インストール後の登録が難しい方が一定数いらっしゃいます。この点をどのように改善するかについて、引き続き検討していきたいです。
インタビュー実施日:2024年10月
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