
宇和島グルメ寿司 すしえもんは、愛媛県を中心に、東京都、兵庫県、福岡県、神奈川県など全国で9店舗を展開している回転寿司チェーン店です。親会社である水産会社アクアプラスが厳選した高品質な鮮魚を使用し、全国各地の旬の素材を提供しています。お客さまに愛される店舗を目指し、スタッフ全員が「また来たくなる店づくり」に情熱を注いでいます。豊かな海のめぐみを味わいながら、心温まるひとときをお過ごしいただけます。
今回は、久万ノ台(クマノダイ)店の店長で、公式アプリの運用をメインで担当されている尾上(オノウエ)さまにお話をうかがいました。
情報配信の活性化とスタンプカードの運用改善が重要
導入前の課題についてお教えいただけますか?
尾上さま:
当社では、2024年12月に公式アプリの運用を開始しました。
以前はメッセージアプリやSNSから情報配信を行っていました。現在も併用していますが、別の担当者が運用しています。しかし、従量課金制で配信数に上限があるなど、運用面での制約があるため、ほとんど活用していません。
また、紙のスタンプカードを使用していましたが、押印対応や在庫管理が負担となっていました。さらに、特典内容が変更になった場合は、在庫が残っていても刷新する必要があり、コスト面でも課題がありました。
他媒体と比べて自由度が高く、運用が容易
導入後の効果をお聞かせいただけますか?
尾上さま:
まず、自由でスピード感のあるニュースやクーポン配信が可能になりました。
例えば、「雨の日クーポン」のように、その日の状況で急きょ実施が決まる場合でも、作成後すぐに配信できます。配信後も管理画面から手軽に編集でき、更新についてもプッシュ通知でご案内できるのがとても便利です。操作性が格段に良いので助かっています。
また、スタンプカードやクーポンの利用や予約ページへのアクセスが簡単になり、お客さまの利便性が大きく向上しました。
さらに、もうひとつの課題だったスタンプカードの運用も改善しました。
現在は、お会計時にお客さまがQRコードを読み取るだけでスタンプが発行されます。在庫管理や作り直しなどの業務負担も軽減され、全体的な店舗オペレーションの効率化にもつながっています。

7割の利用者がお気に入り店舗を登録※・配信内容の最適化で集客アップ
運用で工夫されている点はありますか?
尾上さま:
より多くのお客さまにアプリをご利用いただくため、お会計時のご案内を徹底しています。いつもご利用いただく店舗を「お気に入り店舗」として登録すると、店舗限定のお得な情報が届きます。未登録の方には、ニュース機能を使い、登録方法とメリットをご案内しています。
開封率が20%以上と好調なのは、属性配信(セグメント配信)を活用しているためだと思います。また、お客さまに興味を持ってもらえる内容作りを心がけており、配信時間帯や頻度のほかに、タイトルなど目に入りやすい要素の文言も工夫しています。
さらに、配信による集客の効果も出始めています。先日、イベントのご案内を配信しましたが、他媒体よりも高い集客効果がありました。これまでのメッセージアプリでは、配信上限などの制約により、積極的なクーポン配信ができていませんでした。公式アプリの場合は、店舗ごとに内容を決め、プッシュ通知付きで何度でも配信ができます。そのため、情報を見てもらえる機会が増え、結果として集客につながっていると思います。
※自社調べ(お気に入り店舗の登録ユーザー数/ダウンロード総数*100で算出)
お知らせ配信時の施策
さらなる効率化やお客さま満足度の向上を目指す
今後の展望などをお聞かせください。
尾上さま:
アプリクーポンを利用されるお客さまが徐々に増えてきました。しかし、まだ店舗によってイベントでのクーポン活用にばらつきがあります。今後は全店でしっかり取り組んでいきたいです。
私自身は、企画から画像・文章作成、投稿までをすべて担当しているため、余裕を持って対応できるよう年間スケジュールを組んで進めていきたいと考えています。
また、先日、お客さまの声をもとにスタンプ満了時の特典内容を変更しました。以前は「決まった商品をこの金額で提供」という内容でしたが、現在は全店統一で「会計時に〇〇〇円引き」としました。これにより、もっと多くのお客さまに特典をご利用いただけることを期待しています。
今後も効率化やお客さま満足度の向上のため、さまざまな試行錯誤を重ねていきたいと思います。

インタビュー実施日:2025年4月
尾上さま、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
\ アプリ活用のヒントが多数掲載 /