コスト削減と情報配信力UP|株式会社カーゾック

コスト削減と情報配信力UP|株式会社カーゾック

株式会社カーゾックさまは1971年創業され、屋上遊園地の修理サービスをルーツに「家族をつなぐ、笑顔のひととき」を身近な場所で実現するためにさまざまなことに挑戦され続けています。

現在では、複合型インドアプレイグラウンド事業、ファミリーアミューズメント事業、体験参加型屋外施設事業、しかけ絵本販売事業など、家族みんなで楽しめる店舗・施設を全国に展開中です。

今回は株式会社カーゾックさまが運営されているファミリー向けアミューズメント施設「NICOPA」「カリヨンパーク」「カラフルパーク」「ドナリアコット」「レインボーランド」や、キッズパーク「nicoground」の利用に応じてお得なサービスを受けることができる会員向け公式アプリを公開しました。

今回は、アプリご担当の成田さまにお話をお伺いしました。

アプリ名:NICOPA
アプリプラン:Standardプラン
利用開始:2020年10月

目次

導入目的

  • コスト削減しながら、今までと情報配信強化(これまでの配信数+α)
  • 顧客エンゲージメント強化のツールを探していた

機能について

  • 配信数を気にせず、制限なくニュース配信が可能
  • 自社オウンドアプリを持つことでブランディング強化
  • スタンプカード、ランクアップ機能でリピーター集客を強化

Q.御社について、また成田さまの通常の業務内容について簡単にご紹介をお願いいたします。

成田さま:

弊社はショッピングセンター内のアミューズメントの運営を行っております。メインとして、小さなお子様と保護者の方で一緒に入場して遊んでいただくキッズパークをメインにしておりまして、それに付属でクレーンゲームやメダルゲームを置かせていただいて合わせて遊んでいただく遊戯施設を運営しております。

私は店舗の店長とエリアマネージャを兼任しておりまして、店舗の運営はお客様の接客対応、景品入替、メダルゲームの修理、店長たちの育成、精神的なフォローなどを行っています。

弊社のことはどのようにしてお知りになりましたか?

成田さま:

ネット検索で調べて、上から片っぱしから連絡させていただきました(笑)。アプリに関して全くの素人だったので、メールでやりたいことをまず送らせていただいて、そこから提案が上がってきた数社の中から選んだという流れでした。

Q.アプリ導入前に解決したかった課題や興味を持たれたきっかけについて教えてください。

成田さま:

利用していた会員配信サービスの料金が上がり、配信数も限られてしまった為、コスト削減・配信数増加をしたいと思い導入を決めました。

もともと私は関東エリアの配信業務の担当をしていまして、その配信サービスの料金体系が変わり今まで送っていた件数が配信できなくなってしまうことと料金が数倍に上がってしまうことになり、今まで配信していた件数が配信できないのが一番ネックになると思いました。

そのタイミングでアプリなどに切り替えて配信数に制限がなく情報配信できればと思って私の方でツールを探し始めました。そこから私がアプリ全般を担当させていただいています。

コスト削減がメインの課題だったということでしょうか。

成田さま:

一番初めはコスト削減と配信数の確保をメインで探していましたが、御社にご相談した時に「もともと紙媒体で行っていたスタンプカードや回数券もアプリでできますよ」というのをお聞きし、「そんな使い方ができるなら!」ということで、あとから使いたい機能を増やしていったという感じでした。

説明も分かりやすかったのと使いやすいというのがあって、運用のイメージがしやすかったです。

アプリに切り替えられたのは、配信数に制限がかからないところが大きかったのでしょうか。

成田さま:

はい、そうですね。以前から使っている情報配信ツールでは全店でブロックされた方などを除いて75,000名くらいだったのですが、店舗によって会員数はまばらではありますが、関東エリアの店舗だと1回配信すると2~3回しか送れないということで、週に1回くらいの配信になってしまっていました。

おそらく配信数が少ない小規模店舗はあまり困ってはいなかったと思いますが、大規模な店舗ほど厳しいところがあり、送りたい情報がたくさんあるのに、1回の配信でまとめるために1通にまとめたり、配信内容を絞り込まないといけない状態でした。

アプリに切り替えてからは、クーポンとお知らせを別に送れるのでお客様にとっても分かりやすくなったと思います。以前の配信ツールですとお知らせとクーポンを一緒に配信するので、どうしてもクーポンにばかり目が行ってしまうお客様が多かったように思います。イベント情報は素通りされていることも多かったです(笑)。

今はクーポンは開店と同時配信し、お知らせは時間をずらしてイベントのお知らせを配信するということも可能なので、使い勝手が良いです。

そのほかに以前から販促や集客に使われていたツールなどはありますか?

成田さま:

ネット関係でいうと、「いこーよ」さんという小さなお子様をお持ちの保護者の方向けのインターネト上のサイトがあるのですが、そこにキッズパークの情報を掲載していました。そちらでクーポンも配布していて、来場の際に提示していただいてご利用いただいていました。店舗によってはインスタ、Twitterを行っていたのですが、あまり動きが良くなかったです。

あとは紙媒体を主流でずっと使っていまして、フリーペーパーやショッピングセンター内の販促チラシにクーポンを載せていました。ただやはり情報配信サービスがメインでした。

オフライン販促の効果測定はされていましたか?

成田さま:

はい、していましたが結構大変でした。紙のクーポンなので、使っていただいた後に一ヶ所に集めて集計していました。また、店舗ごとにショッピングセンター内のテナント様にクーポンを置いてもらって使ってもらうというのも並行していて、土日だと1日で100~200枚ぐらいになるので、1回1回集計となると、効果を見る前に数えて満足してしまうというのが多かったです(笑)。

お客様の層もそこからは把握することができず、無料かプラスで使ったかどうかが分かるくらいでした。その場その場での集客はできるのですが、あまり次につなげる集客に生かせている感じはしていませんでした。

利用者の細かいバックグランドが分からなかったということですね。

成田さま:

はい、ですので、結果論というか「これくらいの数が来てもらったので良かったね」という感じで終わってしまうというのがほとんどでした。

Q.たくさんあるアプリの中から「GMOおみせアプリ」に決めた理由を教えてください。

成田さま:

料金とできることのバランスが一番良かったです。また、説明も分かりやすく、契約後も安心して相談できると思えたことが一番の決め手です。

他社と比較した際に、自由に一から作れるくらいのところはやはり料金的にもかなり高額だったというのと、そこまで機能がたくさんあっても使う方が多分使いこなせないのではと思いました。

というのも、業務がかなり多いので、一度にたくさんのことをしないといけない中で複雑なものを渡されても、使う方が喜んで使えないものになってしまうのでは、という懸念がありました。

なので、まず1番には「使う方もお客様も分かりやすい、パッと見てすぐに使える」というのが選択の基準でした。アプリ画面を見た時に、画像とボタンというのがシンプルで分かりやすいと思いました。

ボタンの個数も決まっていて本当に自分たちがやりたいことを決めてしまえば、それで統一できるというのも大きかったです。

逆にかなり安いところもあったのですが、デザインがややチープなところもあり、会社のブランディング的な意味合いとしては良くないのかもと思いました。

最終的には、管理画面の説明や使い方を見せてもらえたのが大きかったと思います。全店で同じ管理画面で操作して使用することができるというのがよかったです。

逆に店舗ごとに送る時に誤って全配信する可能性もあったのですが、「一度で情報をすべての人に配信できる」というところがとても大きかったです。

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Q.アプリの機能の中で、特に役立っていると感じる機能を教えてください。

成田さま:

スタンプカード、ニュース、クーポン、回数券機能です。今まで紙媒体で行っていたものがアプリ上で使用できるので大きなメリットがあります。

これまで紙媒体だったことによってお客様の持ち忘れも多かったのですが、スマホを持ってこない方はあまりいらっしゃらないので確実にサービスできますし、店舗でも持ち忘れの対応もしなくてよくなるのが良かったです。

あとは、会員証ですね。キッズパークなどは、ゆくゆくは会員制にさせていただいて、会員証を見てもらってサービスを提供する代わりに、先に会員登録をしてもらうことで規約に同意してもらえるので、いろいろなリスク回避や展開が可能ではないかと思っています。

アプリの運用を開始されたばかりですが、アプリリリースはスムーズでしたか?

成田さま:

10月中旬から店舗ごとに始まっていって、10月末に全店開始できたという状況です。テスト運用というよりは店舗ごとに準備が整ったところから始めてもらっていました。

現在は44店舗で運用していますが、店舗によって利用頻度などに偏りが出てきています。関東の店舗の方がもともとSNSなどにも敏感だったので、アプリに切り替えた後も動きが速いですね。

お客様層も関東圏の方がよく使われている方が多いです。もともと関東エリアはネット媒体がものすごく強かったです。

東海や関西では紙の方が分かりやすいのか受けがよいですね。特に平日は高齢者の方がほとんどなのですが、高齢者でも関東エリアではスマホアプリでも使ってもらえている方が多いなという印象です。

アプリの運用自体も成田様がとりまとめて行われていらっしゃるのでしょうか。

成田さま:

いえ、実際のニュースやクーポン配信については各店長に任せています。私の方では全店がどんなサービスをしているのか、どんなクーポンを配信しているのかを一括で見れるので、毎週状況を確認しています。

配信頻度については、原則としてはできるだけ毎週土日にはイベント情報やクーポンを配信するようにはお願いしていますが、店舗によっては人が少ないところもあるので、そのあたりの調整も必要となるため、各店の店長に任せています。

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Q.現在までのご感想や印象に残っているエピソードをお伺いできますか?

成田さま:

現状ではまだ導入したばかりということもあり、以前利用していた配信サービス会員数の約10分の1程度のインストール数しかありません。

しかし、店舗によっては以前の配信サービスでのクーポン利用数の約8割近くクーポンを使用していただいているところもあります。アプリに切り替える事で、当社を利用していただけるお客様の正確なリピート率・満足度を図ることができていると感じます。

まだ運用開始から1ヶ月ほどですが効果を感じる部分はありますか?

成田さま:

そうですね。まだダウンロード促進がメインな時期なので数はそんなに集まってはいない状況なのですが、以前は5,000人に配信しても使ってもらえるのが200くらいでした。

アプリでは高尾のお店で700人に配信して約100人くらいには使ってもらえているので、以前と比較するとかなり利用率が上がっています。

本当の意味でこちらのお店を使っていただけている方について以前よりも状況が把握でき、「大体このくらいの方が確実にうちに来ていただけるお客様」というのが判別できようになりました。

社員様やスタッフ様からの感想などはもう届いていますか?

成田さま:

社員とアルバイトに関しても、「アプリを作った」ということに反応してくれる子が多いです。アミューズメント業界ですと大手はかなり前からアプリなどを導入されているところが多く、そこに「うちの会社もスマホアプリを作った!」ということで感動してくれている子もいましたし、会社のブランドとしての大きくなっている感がすごく大きかったのではないかなと思っています。

アルバイト、パートは店舗にもよりますが20代前半~30代などの若い年代が多く、アプリにした方がサービスとして使うのも抵抗なく使ってくれて覚えてくれるのも早いので助かっています。

どちらかというと店長クラスの方が抵抗があったかもしれないです(笑)。

Q.現在アプリユーザーを増やすために行われていることはありますか?

成田さま:

インストール施策として、期間限定で「いつまでに登録してもらうとお得な回数券がもらえます」というのと、「期間内にインストールしてもらった方に抽選で○名様に機械内の景品をプレゼント」などの施策を運用開始前に用意しておき、POPなども各店舗に配布していたので、そちらを各店で有効活用してもらっています。

今はお好きな景品プレゼントを抽選でプレゼントというのを定期的に行っています。もので釣ってしまっているところもあるのですが、週に200名ぐらいはインストール数が伸びるので、今はそれが一番効果的かなと思っています。

なるべくお得なクーポンを配信したり、比較的1回で取れるようなゲームもあるので、そこから楽しんで次の来店につなげてもらうということですね。成功体験をしてもらうということが大切だと思っています。

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Q.これからアプリを通してやってみようと思っていることはありますか?

成田さま:

以前使用していた情報配信ツールと違い、1日に多くのクーポンやイベント情報をお客様に配信することができるようになりました。以前は週に1度配信が限界だったのでお客様に対してより良いサービスを提供できるようになったと感じます。

今後の展開としては、まずは以前の情報配信ツールと同数の会員数にできるようインストール促進サービスを積極的に行い、お客様の層(年齢・職業・遊びの種類等)別のサービスなどに力を入れていきたいと考えています。

当社のお客様は20代後半から40代くらいまで、小学生のお子様がいらっしゃる方がメインターゲットです。

アプリ登録時に年齢を入れていただいたり、「よく遊んでいただく機械」というところで「キッズパーク」や「キッズ乗り物」を選ばれる方はまだお子様が小さい方たちなので、この方たちを抽出して特に強いサービスを打ち出し、長い間ご利用いただけるような工夫をしていきたいと思っています。

かなり小さいお子様の場合だとほぼ者の方にアプリはインストールはしてもらいにくく、小学校高学年くらいのお子様だと欲しい景品も明確でクレーンゲームも遊ばれるのでインストールしてもらいやすいと思います。

ただ、2歳、3歳の場合ですとまだそんなに遊べるゲームも多くないので、保護者の方も余計なアプリは入れないことが多いと思います。

その層をターゲットとして、まずはインストールを増やしてクーポンを送ったり、ほかの保護者の方とコミュニケーションが取れるような場所を設けてパーク内でイベントを開催する、子育て相談の場を設ける、など、そういったことができるようになれば、弊社がショッピングセンターに入れていただいている意味というのが強く打ち出せるのかなと思っているので、その部分を伸ばしていきたいと考えています。

Q.今後、アプリの活用で達成したいゴールや期待している内容を教えてください。

成田さま:

現在は8,000くらいですが、まずは半年で25,000人を目指しています。

よく来てくださる方たちがそろそろインストールし終わる頃だと思いますので、ここからペースは落ち着いてくるのではないかと思っています。

これからは初見の人が「インストールしないともったいない」と思ってもらえるような施策が必要だと考えています。

Q.最後に、アプリ導入を検討されている方に率直なメッセージをお願いできますか?

成田さま:

業種が違うと全然違ってくるところはあると思いますが、インストールを伸ばすための施策をもう何個か準備しておくべきだったなと思います。

例えばアルバイトの子からアンケートなどで「そのアイディア使える!」というのを事前に取得しておいたほうがよかったと思います。

施策2つで開始しましたが、アプリ運用開始時というのがインストール数が一番伸びやすい時期だと思うので、ダウンロード促進のスタートダッシュできるようにインストール施策をかなり入念に練っておいた方がよいのではないかと思います。

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