企業が自社アプリやソーシャルメディアなどのサービスを提供する際には、DAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)は重要な指標の一つです。
DAUを確認することで、登録したユーザーのうち、どの程度のユーザーがアクティブに利用しているかを把握できます。
自社サービスの向上を図る上で、DAUの活用は欠かせません。
この記事では、DAUの基本情報やMAUやWAUとの違い、DAUの計算方法、そして具体的な活用方法について解説します。
コンテンツ運用の参考になれば幸いです。
DAUとは
DAUは「daily active user(デイリーアクティブユーザー)」の略称で、アプリやソーシャルメディア、ゲームなどを1日に利用したアクティブなユーザー数のことを示す指標です。
DAUは、ニュースアプリやSNSなど毎日利用してほしいサービスの指標として使われます。
また、UU(Unique User)という表現もあります。UUは、ソーシャルメディアやゲームなどに訪れたユニークなユーザー数を示す指標であり、サイトに訪れたユーザーを指します。
一方でAU(Active User)は、サイトに訪れただけでなく、実際にログインやダウンロード、利用したユーザーを指します。
MAU・WAUとは
MAUは「Monthly Active Users(月間アクティブユーザー)」の略称で、1ヶ月間にサービスを利用したアクティブなユーザー数を示す指標です。MAUは、長期的に利用してほしいサービスの指標として利用されます。
WAUは「Weekly Active Users(週間アクティブユーザー)」の略称で、1週間にサービスを利用したアクティブなユーザー数を示す指標です。WAUは、習慣的に利用してほしいサービスの指標として利用されます。WAUは、ゲームアプリやエンターテインメントアプリなどの短期的なトレンドや季節性に左右されるサービスに適しています。
DAUの計算方法
DAUは、ある特定の日にサービスを利用したアクティブなユーザー数を指します。DAU率はサービスの登録者に対して、1日あたりどの程度のユーザーがアクティブに利用しているかを表す指標です。
DAU率は以下の式で計算できます。
DAU率 = (ある日にサービスを利用したユーザー数)÷(登録者数)× 100
例えば、登録者数が1万人のサービスで、ある日にサービスを利用したユーザーが1,000人いる場合、DAU率は1,000 ÷ 1万 × 100 = 10%となります。
同様に、WAU率とMAU率は以下の式で計算できます。
WAU率 = (ある週にサービスを利用したユーザー数)÷(登録者数)× 100
MAU率 = (ある月にサービスを利用したユーザー数)÷(登録者数)× 100
それぞれの率を併用することで、サービスの利用状況をより詳細に把握することができます。
DAUの活用方法
DAU率はアクティブに利用している方がどの程度いるか分かるため、アプリのKPIとして利用されます。サービスの登録者数が多くてもDAU率が低いと、利用しているアクティブユーザーが少ないと判断できます。DAU率が高いと効果的な運用ができていると言えるでしょう。
また、DAUに影響を与えるノイズに注意が必要です。気まぐれな行動をするユーザー、広告によって一時的に増減するユーザーの影響も考えて指標を活用しましょう。
(KPI:最終ゴールを達成するために立てた中間目標のこと)
アクティブ率を伸ばすポイント
登録されてもアクティブユーザーが少ないと自社の目標達成にはつながりません。
アクティブユーザーを増やすための工夫をして、アクティブ率を伸ばす必要があります。
ここではアクティブ率を伸ばす2つのポイントを紹介します。
分かりやすさを重視する
初回時の印象が、その次の利用につながるため第一印象は重要です。
動作スピードが早く快適か、見やすく操作性が分かりやすいかなど操作によるストレスを減らしましょう。
また、ホームはサービス利用時の最初に必ず目にします。
ユーザーが関心を持つように定期的にコンテンツを更新することがポイントです。簡潔でわかりやすい情報発信を心がけましょう。
プッシュ通知やメルマガを配信
定期的なプッシュ通知やメルマガは利用を思い出すきっかけにつながります。
特にアプリを開かなくても情報を確認できるプッシュ通知はアクティブ率向上に効果的です。
しかし、頻繁に配信されると不快感を感じ、アンインストールされてしまうこともあります。適切な頻度で配信するだけでなく、ユーザーにとって利用価値が感じられる内容を配信するようにしましょう。
ユーザーの声を聞く
ユーザーが抱える課題や要望を把握し、それに対して改善を行うことでユーザーの満足度を向上させることができます。アンケートやレビューの分析、カスタマーサポートの対応などが有効です。
ユーザーの利用シーンに合わせた機能の提供
ユーザーが利用しやすいように、利用シーンに合わせた機能を提供することで、よりアクティブなユーザーを獲得することができます。例えば、日常生活で使うアプリであれば、手軽に利用できる機能を提供することが重要です。
ゲーミフィケーションの導入
ゲームの要素を取り入れることで、ユーザーのやる気を引き出し、アクティブ率の向上につながります。例えば、利用回数に応じた特典やランキング機能などを導入することが考えられます。
以上のポイントを意識しながら、アクティブ率を伸ばすことが重要です。
まとめ
DAUは、自社アプリやソーシャルメディアなど自社のサービスがどの程度利用されているかを知るための重要な指標です。また、アクティブ率を伸ばすためには、分かりやすさを重視し、定期的なプッシュ通知やメルマガを配信することが大切です。
自社のサービスの向上やアクティブユーザーの増加につながることを願いつつ、今回の内容を参考にしていただければ幸いです。
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