近年、さまざまなSNSが活用されており、その投稿に関する「エンゲージメント率」が重要視されています。
エンゲージメント率とは?
エンゲージメント率とは、使用される文脈やプラットフォームによって異なる解釈がされることがありますが、一般的には投稿に対して反応したユーザーの割合を示す指標です。
エンゲージメント率が高いということは、ユーザーが投稿に興味を持ち、「共感を生んでいる」ことを示唆します。高いエンゲージメント率は、コンテンツの質や関与度の高さを示す指標となり場合があります。また、エンゲージメント率の高さは、ブランドや個人の影響力や人気度を示す要素としても使われることがあります。
ただし、エンゲージメント率のみでコンテンツの成功や効果を完全に評価することはできません。他の要素や指標(例:アクションの種類や内容、ターゲットオーディエンスの特性など)も考慮する必要があります。
集客においてエンゲージメント率が重要視されている理由
ユーザーとの関係を可視化できる
フォロワー数が多いだけでなく、エンゲージメント率を通じてユーザーの反応を把握し、コンテンツを改善することが重要です。
さらに多くのユーザーの目に留まる
エンゲージメント率が高いと、より多くのユーザーに投稿が届きやすくなります。特にInstagramやTikTokでは、エンゲージメント率が高い投稿はおすすめの投稿として表示される仕組みがあるため、フォロワー以外のユーザーにも広がる機会が生まれます。
SNSによって異なるエンゲージメントの定義・計算方法
エンゲージメント率を算出するためには、具体的な「ユーザーの反応の定義」や「その種類」を設定する必要があります。そのため、SNSによってエンゲージメント率に関連する数値の種類が異なります。また、広告の場合、計算方法が異なる場合もあります。ここでは投稿におけるエンゲージメント率の算出についてお伝えします。
以下では、いくつかの有名なSNSにおけるエンゲージメント率の計算方法をご紹介します。
Instagram
Instagramのエンゲージメント率は、アプリの管理画面から確認することはできません。そのため、以下のように計算する必要があります。
- いいね数
- コメント数
- 保存数
- インプレッション数
- リーチ数
- フォロワー数
Instagramは他のSNSに比べてエンゲージメントの種類が少ないため、エンゲージメント率の計算が比較的容易です。
Twitter
- いいね数
- リプライ(返信)数
- リツイート数
- ツイートの詳細閲覧数
- プロフィールリンクのクリック数
インプレッション数には、ツイートの閲覧数が使用されます。
YouTube
YouTubeのエンゲージメント率は自動では算出されず、YouTube Studio内のアナリティクスから数値を確認し、計算する必要があります。エンゲージメント率を計算するためには、以下の指標が必要です。
- 高評価数
- コメント数
- インプレッション数:動画の再生回数
高評価数とコメント数がエンゲージメント率に影響するため、登録者数が多いチャンネルであっても必ずしも高いエンゲージメント率を持つとは限りません。登録者数が少なくても、コメント数や再生回数が多い場合はエンゲージメント率が上がります。
TikTok
TikTokは公式にエンゲージメント率を自動的に計算する機能を提供しているわけではありません。TikTokのエンゲージメント率を計算するためには、以下の指標が必要です。
- いいね数
- コメント数
- シェア数
- インプレッション:視聴回数
また、TikTokではアカウント全体に関する分析も行えます。アカウントの総視聴回数や再生時間を把握することができます。
エンゲージメント率を高める5つのポイント
以下はエンゲージメント率を向上させるための5つのポイントです。これらのポイントを押さえて、効果的にエンゲージメント率を向上させましょう。
具体的なペルソナを設定し、ターゲットユーザーを明確にする
投稿する前に、ターゲットとなるユーザーのプロフィールを具体的に設定しましょう。投稿の目的や対象ユーザーを明確にすることで、エンゲージメント率の向上が期待できます。
ペルソナ設定は具体的に行うことが重要です。性別、年齢層、地域などによって異なる場合があります。担当者の偏見に影響されず、客観的な分析を行う必要があります。
ユーザー目線のコンテンツ作成を心がける
設定したペルソナから、ユーザーが求めている情報を分析しましょう。ユーザーがいつ、どのような投稿を見たいと思っているのかを考えることが重要です。
幅広いコンテンツを提供しすぎると、明確な訴求ができない場合があります。自分がそのジャンルを好きなユーザーだった場合、どのような情報を知りたいのか、どのようなコンテンツを求めるのかをユーザーの視点で考えて、コンテンツを作成しましょう。
ユーザーの反応に耳を傾ける
フォローしているユーザーの反応に積極的に注意を払いましょう。コメントに対する返信や、関連する投稿には公式アカウントでリツイートするなど、ユーザーとの交流を促しましょう。
自社アプリとの組み合わせを活用する
自社アプリを使用して、各SNSのエンゲージメント率を向上させるためには、以下の点に注力することが重要です。
- 自社アプリをSNSのハブと位置づけて、各SNSアカウントへの導線を設置する。
- 特別なコンテンツやプロモーションを自社アプリ内で提供し、ユーザーの関心を引き付ける。
- ユーザーのニーズに合わせた特典やコンテンツを提供する。
エンゲージメント率を分析し改善する
エンゲージメント率は投稿ごとに異なるため、常に分析を行い、ユーザーが求める内容を把握しましょう。人気のある投稿と反応の少ない投稿を比較することで、それぞれの要因を把握することができます。
投稿の雰囲気や投稿時間を変えることで、新たな反応を集めることができます。投稿を常に改善し続けることで、ユーザーに必要とされるコンテンツを把握し、提供することができます。
まとめ
この記事では、SNSにおけるエンゲージメント率の計算方法や向上させるための方法について紹介しました。
エンゲージメント率を向上させるためには、具体的なターゲットユーザーを設定し、ユーザーの視点でコンテンツを作成することが重要です。また、ユーザーとの交流を積極的に行い、自社アプリを活用することも効果的です。
さらに、エンゲージメント率を分析し改善するために、投稿ごとにデータを分析し、ユーザーが求める内容を把握することも大切です。
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