開発費用は見積書で確認できますが、実際の運用においては見落としがちな費用も存在します。
例えば、トラブル対応に要する費用やサーバーのレンタル料などが挙げられます。
結論、アプリの保守費用は年間で開発費の15%が相場
これは一般的な目安であり、個々のアプリや開発プロジェクトによって異なる場合もあります。
アプリ開発以降に継続的にかかる費用 | 詳細 |
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サーバーのレンタル費用 | アプリの運用に必要なサーバーのレンタル料金 |
ドメインの取得時と更新時にかかる費用 | アプリのドメイン取得および更新に伴う費用 |
アプリ開発後の保守にかかる費用 | 詳細 |
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OSを更新する費用 | アプリが対応するOSのアップデートに伴う費用 |
トラブル時にエラーを解消する費用 | アプリに発生したバグやエラーの修正に伴う費用 |
新たに機能を追加する費用 | 既存のアプリに新しい機能を追加するための費用 |
具体的な費用はアプリの規模、機能、利用者数、ビジネス要件などによって異なりますので、参考にする際には適切な見積もりや契約内容を確認することが重要です。
安価にアプリ開発を行いたい場合、自社での開発も一つの方法ですが、アプリ開発には専門知識が必要です。
次に、前述の表で詳細を示した保守費用について、さらに詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
アプリ開発以降に継続的にかかる費用
アプリ開発には、開発後にも継続的な費用が発生することがあります。
このような費用は、意外と忘れがちなため、事前に確認することが重要です。
サーバーのレンタル費用
アプリ開発時には、サーバーの契約が必要です。サーバーの契約料金は一般的に月額や年額で設定されています。
レンタルサーバーの契約料金は、安い場合で月額1,000円~2,000円程度から始まりますが、従量課金のサーバーの場合は利用量に応じて費用が増減します。
ただし、小規模なアプリの場合は費用も大きくなりません。
しかし、安さだけでなく、誰もがスムーズにアクセスできる状態を重視して選ぶことも重要です。
ドメインの取得時と更新時にかかる費用
インターネット上の住所に相当するのがドメインです。
ドメインの費用は、ドメインの種類や契約年数によって異なります。
一般的には、サーバーとは異なり、年単位での契約が一般的です。したがって、ドメインに必要な費用は、取得時と更新時に発生します。
アプリ開発後の保守にかかる費用
人件費
アプリ開発にかかる費用のほとんどは人件費で、エンジニアの技術力によって変動します。
以下は一般的なシステムエンジニアのひと月分の単価相場です(参考値):
- 初級システムエンジニア:60万円~100万円
- 中級システムエンジニア:80万円~120万円
- 上級システムエンジニア:120万円~160万円
- プログラマー:50万円~100万円
また、プロジェクトの進行やマネジメントを担当するディレクターやデザイナーなどの役割によっても人件費が発生します。
OSの更新費用
たとえば、定期的なOSのアップデートが必要です。
OSのアップデートには費用がかかる場合があります。
費用は、アップデート範囲や依頼先によって異なります。
一般的な目安は、毎月30,000円~50,000円程度です。
トラブル時のエラー解消費用
トラブルを放置するとアクセス数の減少や信頼性の低下などが起きる可能性があります。
トラブル対応にかかる費用は、内容や規模によって異なります。
一般的な目安は、約100,000円程度です。
新たな機能追加費用
ただし、ニーズに合わないままの状態ではユーザーエクスペリエンスが損なわれる可能性もあるため、費用対効果を考慮して機能追加の検討が必要です。
機能追加にかかる費用は、機能の種類によって異なります。
一般的な目安は、以下の範囲です:
- ユーザーのメールアドレスによるログイン:200,000円~400,000円
- SNSアカウントとの連携によるログイン:100,000円~250,000円
ただし、これらの費用は一般的な目安であり、具体的なプロジェクトによって異なる場合があります。
アプリの運用にかかる費用
インフラ費用
アプリを実行するためのサーバーやクラウドプラットフォームの利用料金がかかります。この費用は、アプリの規模や利用者数、トラフィック量によって異なります。
データベース費用
アプリが使用するデータベースの利用料金がかかる場合があります。データベースの容量やパフォーマンス要件によって費用が変動します。
セキュリティ費用
アプリのセキュリティを確保するために、セキュリティソフトウェアやサービスの利用料金が発生する場合があります。これには、ファイアウォール、ウイルス対策ソフトウェア、脆弱性スキャンなどが含まれます。
メンテナンス費用
アプリの定期的な保守やアップデートにかかる費用があります。これには、バグ修正、セキュリティパッチの適用、新機能の追加などが含まれます。
ライセンス費用
アプリに使用するソフトウェアやサービスのライセンス料金がかかる場合があります。たとえば、特定の開発ツールやフレームワーク、APIの利用には、ライセンス費用が必要な場合があります。
サポート費用
アプリの利用者からの問い合わせやトラブルシューティングに対応するためのサポート体制を整えるために、人員やシステムの費用が必要になる場合があります。
マーケティング費用
アプリの宣伝や広告のためにマーケティング費用がかかる場合があります。これには、広告キャンペーン、PR活動、ソーシャルメディアの運用などが含まれます。
以上が一般的なアプリの運用にかかる費用の一部です。具体的なアプリの要件やビジネスモデルによって費用が異なるため、詳細な見積もりやコスト分析を行うことが重要です。
アプリ開発費用を抑えるときのポイント
最初に開発するアプリのバージョンとして、最小限の機能を持つMVPを構築します。これにより、開発にかかる時間とコストを最小限に抑えることができます。その後、ユーザーのフィードバックや需要に応じて機能を追加していくことができます。
オープンソースのソフトウェアやフレームワークを利用することで、開発にかかる費用を抑えることができます。これらのソフトウェアやフレームワークは、無料で利用できるものや低コストで利用できるものが多くあります。
開発の一部または全部を外部の開発会社やフリーランサーに委託することで、開発費用を削減することができます。ただし、信頼性や品質について注意が必要です。十分な調査と選定プロセスを経て、優れた開発パートナーを見つけるようにしましょう。
開発プロジェクトのスケジュールやリソースの管理を効果的に行うことは、予算をコントロールするために重要です。プロジェクト管理ツールや方法論を使用して、タスクの進捗状況やリソースの割り当てを監視し、無駄な時間や予算の浪費を防ぐことができます。
バグや品質の問題が発生すると、それを修正するための追加の開発作業が必要になります。品質管理プロセスやテストフレームワークを導入し、早期に問題を発見して修正することで、追加のコストを回避することができます。
これらはアプリ開発費用を抑えるための一般的なポイントですが、具体的なプロジェクトや要件に応じて適切な戦略を検討することが重要です。
アプリ開発のコストを抑えるためには、費用の低いアプリ開発会社を選ぶことが重要です。アプリ開発会社には料金が異なるため、実績や得意分野だけでなく、開発が低料金で可能かどうかも確認しましょう。また、月額基本料を支払うことで必要な機能を追加できるサービスもあります。
アプリ開発と維持費を把握して運用・維持をしよう
また、アプリ開発の際には、アクセスしやすい設計や機能を考慮することも重要です。使いやすく魅力的なアプリを開発することで、ユーザーの利便性や満足度を高めることができます。
GMOおみせアプリは、アプリ開発から運用・保守までをトータルで提供しています。さらに、月額制の利用プランも用意されており、効率的かつ費用を抑えた運用・維持が可能です。詳細については、お問い合わせください。