アプリの制作ガイド|初心者向けに導入手順、必要な知識も解説

アプリの作り方を初心者向けに紹介!自社アプリ・個人開発ともに「安心して使えるアプリ」開発の方法

スマートフォンが私たちの生活に欠かせない存在になった今、自社サービスのアプリを開発したい企業や、副業・趣味としてアプリを作ってみたい個人が増加しています。

特にビジネスの現場では、以下のような目的に応じたアプリ開発のニーズが高まっています。

  • 顧客体験を強化するアプリ
  • 日常業務の無駄を減らすツール
  • 新しい収益モデルを実現するアプリ

一方で、次のような質問や不安もつきものです。

  • 「何から手をつければいいのかわからない」
  • 「社内にエンジニアがいない」
  • 「外注と自社開発、どちらが良い?」

この記事では初心者でも理解できるように、アプリ開発の全体像をわかりやすく解説します。ビジネスとして活用したい方も、個人で挑戦してみたい方も、「安心して使えるアプリ開発」の第一歩を踏み出せるはずです。

目次

アプリ制作前に理解しておきたいこと

アプリを制作する前に、「何を作るか」だけでなく「どう作るか」も含めた準備がとても大切です。ここでは、制作に入る前に押さえておきたい基本的なポイントを整理しましょう。

アプリの種類

まずは、「どんな種類のアプリがあるか?」を理解することが、開発方針を決める第一歩です。アプリの種類は、主に4つあります。以下で、それぞれの種類について詳しく解説します。

ネイティブアプリ:最高のユーザー体験を実現

ネイティブアプリは、App StoreやGoogle Playからダウンロードしてスマートフォンにインストールする、いわゆる「一般的なアプリ」です。OSに最適化されているため、動作が軽快で安定しており、カメラ、GPS、プッシュ通知といった端末機能をフルに活用できます。

必要な技術
  • iOS開発:Swift言語(UI構築にはSwiftUIまたはUIKit)
  • Android開発:Kotlin言語(UI構築にはJetpack Compose)

Objective-C(iOS)やJava(Android)も現役で使われています

    こんなプロジェクトに最適

    ゲームアプリ、カメラアプリ、フィットネストラッカーなど、リッチなアニメーションや端末センサーとの連携が必要で、ユーザー体験の質が成功の鍵となるアプリに向いています。

    Webアプリ(PWA含む)

    Webアプリは、SafariやChromeなどのブラウザ上で動作するアプリです。URLを共有するだけで誰でもアクセスでき、アプリストアの審査も不要。更新も即座に反映されるため、運用面でのメリットが大きいのが特徴です。

    PWA(Progressive Web App)技術を活用すれば、ホーム画面への追加、オフライン動作、プッシュ通知(環境による制限あり)といった、ネイティブアプリに近い機能も実現可能です。

    必要な技術
    • フロントエンド:HTML/CSS/JavaScript、React、Vue.jsなどのフレームワーク
    • バックエンド:Node.js、Django、Ruby on Railsなど
    こんなプロジェクトに最適

    社内業務システム、BtoBサービス、ニュースサイト、ECサイトなど、情報提供がメインで頻繁な機能改善が必要なサービスに適しています。

    ハイブリッドアプリ

    ハイブリッドアプリは、Webサイトをアプリの「殻」に包んで配信する方式です。既存のWebサイトやWebアプリがある場合、それを活用してスピーディーにアプリ化できます。開発コストを抑えながら、アプリストアでの配信が可能になります。

    必要な技術

    Apache Cordova、Ionic、Capacitorなどのフレームワークを使用します。基本的にはWeb技術(HTML/CSS/JavaScript)で開発を進められます。

    こんなプロジェクトに最適

    既存Webサービスのアプリ版を素早くリリースしたい、機能要件がシンプルで複雑な端末連携が不要なケースに向いています。

    クロスプラットフォームアプリ

    概要と特徴

    一つのソースコードからiOS・Android両方のアプリを生成できる開発手法です。開発効率が高く、かつネイティブに近い操作感を実現できるため、近年急速に採用が進んでいます。

    必要な技術
    • Flutter:Dart言語を使用、Googleが開発
    • React Native:JavaScript/TypeScriptを使用、Meta(Facebook)が開発
    • Kotlin Multiplatform:Kotlin言語を使用、JetBrainsが開発
    こんなプロジェクトに最適

    スタートアップの新規サービス、MVP(最小限の実用製品)開発、両OSで同時展開したいサービスなど、開発スピードと品質のバランスを重視するプロジェクトに最適です。

    それぞれに長所と短所があり、「絶対的な正解」はありません。プロジェクトの目的、予算、スケジュール、チームのスキルセットを総合的に考慮して、最適な手法を選択することが重要です。

    ノーコード or プログラミング?開発スタイルの選び方

    アプリ開発の方法は、自分のスキルレベルや目的によって選ぶことができます。以下ではスキルレベル別の開発スタイル、向いている活用シーン、代表的なツールを紹介します。

    スキルレベル方法向いている活用シーン代表ツール
    未経験者〜初心者ノーコード・ローコードMVP制作
    社内業務改善
    PoC検証
    Adalo
    Glide
    Bubble など
    中級者〜上級者プログラミング本格的な商用アプリ
    カスタマイズ
    Swift
    Kotlin
    Flutter など

    PoCは「実現可能性の検証」を意味し、新しいアイデアが技術的に実現可能かを試すプロセス

    MVPは「最小限の機能だけを備えた初期版の製品」を意味し、まずは小さく作り実際のユーザーの反応を見ながら改良していくスタイル

    個人開発と企業開発の違いを知っておこう

    アプリ開発において、個人と企業では目的や体制、予算などが大きく異なります。以下にそれぞれの観点別の違いを整理しました。

    観点個人開発企業開発
    目的副業
    趣味
    ポートフォリオの作成
    顧客接点の強化
    業務効率化
    ブランド強化
    体制基本は1人で完結プロジェクト体制(PM/デザイナー/開発チームなど)
    予算無料〜数万円数十万〜数百万円(開発費用・保守含む)
    成果地点利便性
    ダウンロード数
    自己満足
    ビジネス成果(売上/LTV/コスト削減 など)

    対応プラットフォームの選び方も重要

    • 日本市場中心 → iOS優先で問題なし
    • 海外も視野に → Android対応も重要
    • 両方やるなら → FlutterやReact Nativeで効率化

    こうした前提を整理しておくことで、後の工程がスムーズに進みやすくなります。

    アプリ制作に必要なプログラミング言語

    iOS向けのネイティブアプリは「Swift」、Android向けは「Java」「Kotlin」がよく用いられます。ほかの言語でも開発は可能ですが、AppleやGoogleが公式に情報を公開している言語の方がサポートや資料が充実しているため、基本として押さえておくと安心です。なお、Webアプリやハイブリッドアプリの場合は「HTML」「JavaScript」「CSS」での開発が一般的です。

    アプリのアイデアを考えるコツ

    アプリ開発は「何を作るか」が最も重要なポイントのひとつです。特にビジネス利用を前提とした場合は、思いつきや流行よりも「課題解決」の視点が欠かせません。ここでは、企業にも個人にも役立つアイデア発想のヒントを紹介します。

    課題ベースで発想する

    まずは、自社や身近な業務・生活の中で感じている「不便」や「無駄」に目を向けましょう。

    課題具体例アプリ化のアイデア例
    業務効率紙の報告書
    属人的な作業
    報告アプリ
    勤怠アプリ
    ワークフロー管理
    顧客対応電話・メール対応が手間顧客管理アプリ
    チャットサポート
    FAQ連携
    教育・研修マニュアルが整っていないeラーニングアプリ
    動画マニュアル共有
    店舗・販売顧客接点が少ない会員証アプリ
    スタンプ・クーポン配信

    アイデア発想に役立つフレームワーク

    アプリのアイデアを考える際には、さまざまなフレームワークを活用することで、より効果的に発想を広げることができます。以下に初心者向けのアイデア発想フレームワークをまとめました。

    5W1H分析

    アイデアを具体的にするために、Who, What, When, Where, Why, Howの観点から考えます。

    要素質問例レシピアプリの例
    Who誰が使う?料理初心者の一人暮らし
    What何をしたい?簡単な料理を作りたい
    Whenいつ使う?帰宅後の夕食時
    Whereどこで使う?自宅キッチン
    Whyなぜ必要?健康的な食生活のため
    Howどうやって解決する?動画付きの手順説明

    ペルソナ設定

    ユーザー像を具体的に設定することで、ターゲットに合わせたアプリ設計が可能になります。

    属性
    • 大学1年生
    • 18歳
    • 女性
    特徴
    • スマートフォンの操作は得意だがパソコンは苦手
    • 課題管理が苦手で提出忘れが多い
    • SNSをよく利用する

    設計のポイント:このユーザーに合わせた直感的なUI設計が必要

    カスタマージャーニーマップ

    時系列でユーザーの行動を整理し、ユーザー体験を最適化する手助けをします。

    時系列で行動を整理
    • 授業で課題が出る
    • スマートフォンでアプリを開く
    • 課題内容を入力
    • 提出期限をセット
    • リマインダー通知を受け取る
    • 課題を完了しチェック

    SCAMPER(アイデア発展)

    既存のアイデアを発展させるための手法です。

    既存アプリの改善例
    • Substitute(代替):手書きメモ→音声入力
    • Combine(結合):カレンダー+ToDoリスト
    • Adapt(適応):ゲーム要素を導入
    • Modify(修正):UIをシンプル化
    • Put to other use(転用):学習管理→運動管理
    • Eliminate(削除):不要な機能を省く
    • Rearrange(並べ替え):重要度順に表示

    Pain-Gain分析表

    ユーザーが感じる課題と、それを解決する方法をまとめます。

    Pain(課題)Gain(解決策)
    課題を忘れる通知機能
    提出期限が不明カレンダー連携
    進捗が不明確進捗バー表示

    競合アプリを調査する

    アプリ開発において、競合アプリを調査することで差別化ポイントを見つけることが重要です。以下に具体的な調査方法とアイデアまとめの手順を示します。

    • 同じカテゴリの人気アプリをApp StoreやGoogle Playでチェック
    • ユーザーレビューで「満足されている点」「不満点」を分析
    • 差別化できるポイントを探る

    個人開発なら「自分がほしい」を起点に

    • 習慣トラッカー
    • ライフログ/日記アプリ
    • 勉強や筋トレの記録アプリ など

    こうしたテーマはニッチながら共感を得やすく、SNS経由でバズる可能性もあります。

    アイデアをまとめる簡易ワークシート

    アイデアを整理するための簡易ワークシートです。項目記入例も記載しますのでご活用ください。

    項目記入例(自分用のメモでもOK)
    解決したい課題社内の出張申請が面倒
    想定ユーザー営業職・地方勤務社員
    利用シーン出先でスマートフォンから申請・確認
    競合サービスGoogleフォームやメール
    差別化ポイントアプリ化による操作性と通知機能

    チームで共有する場合にも、このようなシートを使えば話が早くなります。

    アプリ開発の導入手順

    アプリを作ると決めたら、次にやるべきは「どうやって作るか」の具体的なステップです。

    初心者でも全体の流れがつかめるよう、アプリ開発の代表的な6ステップを順を追って解説します。

    STEP

    目的とゴールを明確にする

    はじめに、「このアプリで何を実現したいのか?」を明確にしておくことが重要です。

    • 誰のどんな課題を解決したいのか?
    • 利用者にとってどんな価値があるか?
    • 成果指標(KPI)をどう設定するか?

    特にビジネス利用の場合、社内や経営層との合意形成を取るためにも、このステップは欠かせません。

    STEP

    必要な機能を洗い出す(要件定義)

    目的に沿って、必要な機能をリストアップします。

    • ログイン機能は必要?
    • 通知機能はいる?いつ発動させる?
    • 管理画面や分析画面は誰が見る?

    この工程を「要件定義」と呼びます。
    ビジネス開発では、要件の精度がプロジェクト成功の8割を決めるとも言われます。

    STEP

    開発方法を選ぶ

    次に、どの手段で開発するかを選びます。

    ノーコード・AI活用・自社開発・開発会社への依頼など。詳細は次章で紹介しますが、ここでは方向性だけ固めましょう。

    • 手元のリソースは?(人/スキル/時間)
    • どれくらいの速さで試したいか?
    • 本番運用の規模は?
    STEP

    画面設計・プロトタイプの作成

    いきなり作り始めるのではなく、アプリの「見た目」や「操作感」を紙やツールで設計しておきます。

    • ワイヤーフレーム:画面構成のラフ図
    • プロトタイプ:画面遷移も含めた簡易デモ(Figma、Adobe XDなど)

    この段階で関係者にレビューしてもらうことで、後の手戻りを大きく減らせます。

    STEP

    開発とテスト

    設計が固まったらいよいよ開発スタートです。

    • ノーコードならGUIで機能を実装
    • コード開発ならフレームワーク選定〜実装〜単体テスト
    • 完成後にはユーザーテストやバグ確認も必須

    「公開できる状態にする」までがこのステップのゴールです。

    ※GUIとは、文字だけでなく、ボタンやアイコン・画面レイアウトなどの“視覚的な操作”で使える仕組みのこと

    STEP

    公開・運用を開始する

    アプリは完成したら終わりではなく、「公開→改善→運用」のサイクルが始まります。

    • App Store/Google Playへの申請と審査
    • 社内アプリならMDM配布やURL展開
    • 利用状況の分析(GA4など)
    • ユーザーの声を聞いて改善サイクルを回す

    ※MDMとは組織内のスマートフォン・タブレットなどのモバイル端末を、遠隔で一括管理・制御できる仕組み

    補足

    セキュリティは“別軸”で考えるべき

    特に企業の場合や、個人情報を扱う場合、設計とは別にセキュリティの検討が必要です。

    • 通信の暗号化
    • パスワードの取り扱い
    • 権限設定とログ管理
    • プライバシーポリシー・利用規約の整備

    ノーコードやAIでアプリを作れるとはいえ、安全に使えるアプリを目指すならこの視点は欠かせません。

    次章では、こうした開発手段を目的やスキルに応じてどう選べばいいのか?を詳しく比較していきます。

    アプリ開発を成功させるポイント

    アプリ開発を成功させるポイントは、主に3つあります。以下で、3つのポイントについて解説します。

    ユーザビリティを考慮する

    ユーザビリティは、ユーザーがストレスなく操作できる使いやすさです。利用頻度の高いアプリほど、操作が直感的である必要があります。ボタンが多すぎたり配置がわかりにくかったり、テキスト入力がしにくい設計はユーザーの手間を増やし、使われなくなります。

    評価の高いアプリは、見た目のデザインだけでなく、ユーザーがやりたいことを自然に行えるよう計算された設計になっています。

    リリース後の運用を考慮する

    アプリは完成してリリースするだけでは十分ではありません。実際に使うユーザーのフィードバックをもとに、必要な機能を追加したり改善したりすることが求められます。

    アプリはユーザーとともに成長するものであり、最初からすべての魅力を備えているケースはほとんどありません。バグ対応やセキュリティ対策、端末ごとの調整など、リリース後も改良を続けられる体制が重要です。

    ユーザーニーズをとらえる

    アプリ開発で重要なのは、ユーザーが求めるニーズを満たしているかです。まだ注目されていない価値を提供するアプリは、適切に理解されれば成功の可能性があります。

    しかし、そもそもニーズがないアプリは成功しにくく、投入したコストを回収するのも難しくなります。ニーズの把握を意識しながら開発を進めることが大切です。

    アプリ開発方法の選び方:自分に合った“作り方”を見つけよう

    アプリ開発には、いくつかのアプローチがあります。ノーコードやAIによる開発、自社内での構築、あるいはプロの開発会社への依頼など、目的やスキル、予算によって最適な方法は変わります

    ここでは、それぞれの開発手段の特徴を比較しながら、どんな状況にどれが向いているのかをわかりやすく整理します。

    開発方法特徴主なツール向いているケース注意点
    ノーコード・ローコード開発・プログラミング不要。視覚的な操作で作れる
    ・UI設計から機能実装、公開まで一気通貫
    ・小規模な業務ツールやMVPに最適
    ・Glide(スプレッドシート連携)
    ・Adalo(スマホアプリ特化)
    ・Bubble(Webアプリに強い)
    ・初めてアプリを作る個人やチーム
    ・社内向けの業務改善アプリ
    ・MVPやPoCをスピーディに試したい企業
    ・複雑な処理やデザインは苦手なことも
    ・セキュリティ設定はツールの仕様に依存
    自社開発(インハウス開発)・コードベースで自由に開発可能
    ・社内で完結できるため柔軟性が高い ・内製化によるノウハウ蓄積が期待できる
    ・技術チームが社内にある企業
    ・独自性の高いプロダクトを開発したい
    ・長期的な運用・改善を自社で行いたい
    ・人件費・開発工数がかかる
    ・セキュリティもすべて自社責任で対応が必要
    開発会社への依頼・プロに任せられる安心感
    ・設計・開発・保守までトータルサポート可能
    ・開発リソースが社内にない企業
    ・高品質な商用アプリをリリースしたい
    ・セキュリティやUI/UXに強い体制が必要な場合
    ・費用は比較的高額(数十万~数百万円)
    ・丸投げではなく要件定義や進行管理がカギ
    AI主導のアプリ開発・要件を入力するだけでUI・ロジックまで自動生成
    ・ノーコードよりさらに手間が少ない ・プログラミング経験がなくても開発が進められる
    ・Builder.ai
    ・Bolt.new
    ・Appy Pie AI
    ・とにかく早く試作品を出したいスタートアップや個人
    ・技術者がいない中小企業
    ・アイデアを可視化したい事業責任者
    ・セキュリティや品質は要チェック
    ・複雑な機能はまだ人の判断が必要

    開発手段別 比較まとめ

    手段コストセキュリティ対応向いている用途
    ノーコード◎低◎早い△制限あり△ツール依存MVP
    社内ツール
    小規模アプリ
    自社開発△中〜高△中◎自由度高△自社責任独自性が高いアプリ
    長期運用
    開発会社へ依頼×高△普通◎(要相談)◎専門対応商用リリース
    高セキュリティ案件
    AI開発◎低◎◎爆速△基本ベース△要チェック試作品
    個人開発
    スモールスタート

    次の章では、実際に開発を始めるにあたって「学びたい人向けのリソース」や「開発会社を選ぶときのポイント」を紹介していきます。

    学び方とアプリ開発会社(外注先)の選び方:「つくる」力と「頼る」力をバランスよく

    アプリ開発を始めるにあたって、個人でスキルを身につけたい人と、企業で外部リソースを活用したい人では、アプローチが大きく異なります。

    この章では、「自分で学ぶ」場合のおすすめリソースと、「誰かに頼む」場合のパートナー選びのコツをそれぞれ紹介します。

    個人向け:スキルを身につけたい人へ

    オンライン学習サービス

    YouTube/コミュニティ

    • ノーコード/アプリ開発系YouTuber(操作画面を見ながら学べる)
    • Qiita・Zenn・noteなどの技術系ブログ

    企業向け:外部パートナーやアプリ開発ツールを活用したい場合

    開発体制特徴向いている企業像
    ノーコードで内製少人数でも素早く開発
    コストを抑えられる
    中小企業・現場主導の業務改善を進めたい企業
    開発会社(SIer)実績豊富・要件定義から保守まで一貫対応可能商用リリースやセキュリティ要件が高い案件
    フリーランス活用柔軟に動ける
    比較的安価にスポット対応ができる
    小規模プロジェクト
    部分開発
    スピード重視の案件
    AIプラットフォーム会話形式やフォーム入力で開発が完了
    試作に最適
    技術者不在の部署
    まず形にしてみたい事業部
    開発先を選ぶときのチェックポイント
    • 実績・ポートフォリオ:同業界・類似案件があるか確認
    • 契約形態と責任の範囲:請負契約か準委任契約かを確認
    • 保守・アップデートの対応範囲:長期的なサポート体制の有無
    • セキュリティや法務知識の有無:特に個人情報を扱う場合は重要
    • 見積もりとスケジュールの透明性:コストと納期が明確かどうか

    ハイブリッド戦略もおすすめ

    • まずはノーコードやAIで試作して“絵”を見せる
    • その後、外部の開発会社や開発チームに引き継ぐ

    といったように、「自分でできるところまで進めて、プロにバトンタッチする」という戦略もおすすめです。

    次の章では、アプリ開発にまつわる「よくある質問」に答えながら、最後に重要な視点セキュリティと運用の落とし穴について触れていきます。

    【初心者必見】よくある質問:制作前に知っておきたい知識

    アプリ開発に関心を持つ人が最初に感じがちな疑問に答えます。初心者にも分かりやすく、企業で導入を考える方にも役立つ情報をまとめました。

    アプリってどれくらいの期間で作れるの?

    簡単なノーコードアプリなら数日から1週間、本格開発なら2〜6か月が目安です。
    ただし「作るだけ」なら短期間で済みますが、テスト、調整、公開準備などの工程を含めると意外と時間がかかります。MVP開発なら短期間でのリリースも可能です。

    費用・料金ってどのくらいかかる?

    費用は、方法や目的によって大きく変わりますが、無料から数百万円までと幅広くなります。

    開発手段費用目安
    ノーコード月額0円~5,000円程度
    自社開発人件費+工数に応じて変動
    開発会社に依頼30万円~300万円以上
    AI開発基本無料~数千円程度

    iOSとAndroid、両方に対応するべき?

    国内中心ならiOSを優先し、海外展開を視野に入れるなら両対応がおすすめです。最初は片方だけで試し、反応を見てからもう一方を追加する「段階的リリース」もよく使われる方法です。

    開発経験ゼロでも本当に作れますか?

    開発経験がゼロでもノーコードやAIを活用すれば、プログラミング不要で公開まで進められます。
    ただし、アプリの使いやすさやセキュリティといった「作った後に問われる部分」は、人間の判断が不可欠です。学びながら少しずつレベルアップしていく意識が大切です。

    まとめ:アプリを「作る」よりも難しいこと

    ここまで、アプリを開発するための手順や学び方、開発手段の選び方、さらには開発会社への依頼やAIの活用まで幅広く紹介してきました。

    今は、技術が進歩し「誰でもアプリが作れる時代」です。しかし、本当に大切なのは「作った後にどう運用するか」「安心して使い続けられるか」です。

    アプリは「作る」よりも「守る・育てる」ことが難しい

    特に、ユーザー情報や業務データを扱うアプリでは、以下のようなリスクに備える必要があります。

    • 情報漏洩や不正アクセス
    • 法律違反(個人情報保護法・特定商取引法など)
    • 社会的信用の失墜

    こうしたリスクを防ぐには、セキュリティ・プライバシー設計・および運用体制まで含めて考えることが大切です。加えて、アプリは「公開したら終わり」ではなく、ユーザーの声を聞き、改善を重ね“育てる運用”が求められます。

    定期的にデータを見直し、PDCA(計画・実行・評価・改善)のサイクルを回すことで、より良いアプリに進化させていくことができます。

    企業なら「信頼できる開発パートナー」との連携が鍵

    社内リソースに限りがある場合や、顧客情報を扱う場合は、以下のような視点で開発パートナーを選びましょう。

    • セキュリティや法務に強いか?
    • 継続的な保守運用が可能か?
    • 業界や用途に近い開発実績があるか?
    • 改善・アップデートを継続する体制があるか?

    “使われ続けるアプリ”を目指すなら、信頼できる相手と組むことがとても重要です。

    個人でも「安心して利用できるアプリ」を意識しよう

    自分ひとりで作るアプリであっても、使ってくれる人がいる限り「安心して使ってもらう配慮」は必要です。

    • プライバシーポリシーの掲載
    • パスワードや個人情報の扱い
    • アプリストアの審査基準をチェック
    • ユーザーレビューやアクセス状況の分析

    セキュリティ意識のある開発者として、運用・改善の視点も持ちながら丁寧に育てていく姿勢が大切です。

    最後に

    アプリは「作るだけ」では価値を生みません。 信頼され、安心して使われ、継続的に改善されていくこと。それが、本当に意味のあるアプリ開発です。

    この記事が、あなた自身やチームの“最初の一歩”を少しでも後押しできていたら幸いです。

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