オウンドメディアをアプリ化するメリットとは?コツや注意点を解説

オウンドメディアをアプリ化するメリットとは?コツや注意点を解説

オウンドメディアのアプリ化は、ユーザー体験の向上やコスト削減につながる施策です。スマートフォンの所持率、利用時間ともに右肩上がりのなか、ブラウザ環境に左右されないアプリの導入が求められています。

この記事では、オウンドメディアをアプリ化するメリットや注意点、成功するコツを解説します。

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オウンドメディアとは

オウンドメディアは、企業が自社で運営・展開するインターネットメディアです。英語表記では「Owned Media」と書き、直訳すると所有媒体という意味です。

目次

オウンドメディアの種類の例

オウンドメディアには、ブログや広報誌・パンフレット、Webマガジンなど、さまざまな種類があります。ここでは、ブログと広報誌・パンフレットの特徴を解説します。

ブログ

オウンドメディア=ブログと定義されることもあるほど、多くの企業がブログでの情報発信を行っています。ブログを介して、自社独自の情報を発信したり、コンテンツを企画したりできます。テーマに沿った記事や集客記事をコンスタントに公開することで、自社が認知されやすくなるでしょう。これにより、見込み客の獲得が期待できます。

広報誌・パンフレット

広報誌・パンフレットは、営業先や街中などで配布するものです。会社案内、サービス・商品情報など、豊富な内容を少ないページ数で伝えられるメリットがあります。活字を紙媒体で読めることが特徴です。不特定多数に向けて発信するため、自社を知らない人や興味関心が薄い人に自社を認知してもらえる宣伝効果が期待できます。

オウンドメディアのアプリ化が注目される理由

オウンドメディアをアプリ化する企業が増えています。その理由を2つに分けて解説します。

スマートフォン利用時間の増加

オウンドメディアのアプリ化が進む背景には、日本人のスマートフォン利用時間が年々増加していることがあります。総務省の調査によると、平日1日当たりの平均スマートフォン利用時間は、2018年から2022年の5年間で72.9分から113.3分と1.6倍に増加しました。

また、2022年度のスマートフォン世帯保有率は、88.6%です。スマートフォンの利用時間、保有率の拡大に伴い、アプリ市場も成長の一途を遂げています。今後も成長が期待できるアプリ市場に対応するために、オウンドメディアのアプリ化が求められています。

※参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|総論

※参考:情報通信白書 for Kids:インターネットを使ってみよう:増え続けるモバイル機器の利用時間

顧客体験が求められている

スマートフォンが普及したことにより、ユーザーを取り巻く環境は大きく変化しつつあります。

情報量が増え続ける現代において、以前のような広告では十分な効果を発揮できなくなっています。

アプリを活用し、ユーザーの興味関心を把握し、ユーザー1人ひとりに合わせた情報の発信が必要です。これにより、顧客エンゲージメントの向上が期待できるでしょう。

自社アプリに必要な機能

自社アプリで集客につなげるためには、アプリ機能をいかに充実させられるかがポイントです。アプリを介した集客は、ブログの発信やパンフレットの配布など従来の集客方法では獲得が難しかったユーザーとも、つながりをもてます。アプリ機能の代表例は、以下のとおりです。

  • プッシュ通知機能
  • デジタルクーポン配布機能
  • 会員証ランクアップ機能
  • ポイントカード機能
  • スタンプカード機能
  • 自動支払い機能

オウンドメディアをアプリ化するメリット

オウンドメディアをアプリ化することで、アクセス数の向上やコスト削減につながります。ここでは、メリットを4つに分けて解説します。

メリット

プッシュ通知が送れる

アプリのプッシュ通知機能を利用することで、新しい情報やアプリの更新をリアルタイムでユーザーに伝えられます。プッシュ通知は、メールマガジンの配布よりも開封率が高いため、アクセス数や再訪率が向上するメリットがあります。

メリット

ブラウザの影響を受けない

アプリは、機種変更やブラウザのバージョンアップに影響を受けません。ブラウザでオウンドメディアを発信する場合は、文字サイズの変化によりレイアウトが崩れて正しく表示されなかったり、広告追跡機能により掲載内容が変わったりすることが懸念されます。その点、アプリはレイアウトや掲載内容を自由に設定できるため、ブラウザによる影響を回避できます。

メリット

ユーザビリティの向上が期待できる

アプリは、ユーザーの行動履歴や検索履歴といった情報を収集できます。収集した情報をもとにユーザーが必要とするサービスや情報を提供することで、ユーザーが継続的に自社サービスを利用してくれる効果が期待できます。また、ユーザー目線に立ったアプローチは、気に入ったコンテンツや情報をお気に入りに入れるといった、ユーザー独自の管理にもつながるでしょう。

メリット

コスト削減できる

オウンドメディアをアプリに切り替えることで、ペーパーレス化、キャッシュレス化が実現し、コスト削減につながります。デジタルクーポンを配布したり、位置情報を活用してピンポイントでユーザーに告知したりするなど、さまざまなサービスの一元管理も可能です。そのため、アプリ運用の手間も省けるでしょう。

オウンドメディアをアプリ化するデメリット

オウンドメディアのアプリ化をスムーズに進めるためには、デメリットを事前に把握しておくことが重要です。ここでは、2つのデメリットを解説します。

デメリット

アプリをダウンロードしてもらう必要がある

アプリは、ダウンロードしなくては利用できません。そのため、ダウンロード時間とデータ容量が必要です。オウンドメディアのコンテンツをそのままアプリ化した場合は、ユーザーがアプリ化のメリットを享受できず、スムーズにアプリ移行が進まないことも考えられます。ポイントやクーポンを配布したり、特典が受けられたりするなど、アプリのダウンロードを促進する施策が重要です。

デメリット

開発・運用コストがかかる

アプリは、開発・運用にコストが発生します。そのため、費用対効果を見極めたうえで、導入を考えなければなりません。Webサイトとアプリを併用する場合、二重に費用や労力などがかかることも念頭に入れておきましょう。

簡易的にオウンドメディアをアプリ化する方法とは?

従来のオウンドメディアのアプリ化には、開発・運用コストや運用の手間が課題とされることがありました。そこで、WebViewラッピングという手法が注目されています。これは既存のWebサイトやWebコンテンツを、比較的短期間・低コストでネイティブアプリとして展開する方法です。

WebViewラッピングとは?

WebViewラッピングは、Webページをそのままスマホアプリの中に表示する方法です。これにより、既存のWebサイトを活かしながら、アプリならではの通知機能などを追加することができます。

WebViewラッピングのメリット

  • 低コスト・迅速な導入:既存のWebコンテンツを流用できるため、開発期間・費用が抑えられる。
  • 運用の一元化:Webサイトとアプリで同じコンテンツを共有できるため、更新や管理が簡単。
  • ユーザー体験の向上:最新記事や新しいコンテンツが追加されたときに、すぐにプッシュ通知でお知らせ。

WebViewラッピングのデメリット

  • パフォーマンスの課題:複雑なアニメーションや高負荷な処理が必要な場合、ネイティブアプリに比べて劣る可能性がある。
  • ネイティブ機能の制限:カメラやGPSなど、細かいネイティブ機能の実装は、追加の開発が必要になる場合がある。
  • デザインの一貫性の確保:Webサイトとアプリ間でUI/UXの一貫性を維持するための工夫が必要。

目的によってはWebViewラッピング×ネイティブアプリも選択肢のひとつに

初期投資を抑えつつ、迅速にアプリ化を進めたい企業や、既存Web資産を有効活用したい企業にとって、WebViewラッピングは有力な選択肢となります。

オウンドメディアをアプリ化するポイント

オウンドメディアのアプリ化を成功させるためのポイントを3つに分けて解説します。

改善を繰り返す

オウンドメディアはアプリ化したら終わりではありません。ユーザーの利用データやアンケートをもとに、分析と改善を繰り返し、ユーザーニーズに合ったアプリを提供し続けていくことが重要です。ユーザビリティを満たしたアプリに改善することで、顧客体験の向上が促進できるでしょう。

アプリならではのコンテンツを提供する

アプリのダウンロードや継続的な利用を促進するためには、アプリならではのコンテンツを提供することが重要です。ユーザーが求める情報をコンテンツに盛り込むことを意識しましょう。例として、以下の施策が挙げられます。

  • プッシュ通知でメールマガジンやニュースの配信を知らせる
  • オフライン環境下でのコンテンツ閲覧を可能にする
  • 限定の動画を配信する

ダウンロードを促進するために積極的に働きかける

オウンドメディアをアプリ化しても、ユーザーがダウンロードしてくれなければ意味がありません。積極的にアプリをアピールして、自社のメディアを認知してもらうことが重要です。アピール方法として、以下の例が挙げられます。

  • アプリのダウンロードキャンペーンを実施する
  • SNSで、アプリ展開したことを周知する

オウンドメディアをアプリ化する際の注意点

オウンドメディアをアプリ化するにあたり、気を付けたいポイントがあります。ここでは、注意点を2つに分けて解説します。

ブラウザとの併用が必要な場合もある

日本のスマートフォン世帯保有率は、90%に迫るものの、オウンドメディアを閲覧するユーザーが、すべてスマートフォンを所有しているとは限りません。アプリとWebサイトの併用を視野に入れた運用を進めましょう。

その際、全く別の環境にアプリとブラウザのコンテンツがあると、更新作業の手間が増えます。アプリとブラウザ、それぞれの強みを活かし、相乗効果が得られるような運用が求められます。

アプリとブラウザのどちらに適切かを判断する

テーマによっては、アプリよりもブラウザの方が閲覧率が高い場合があります。閲覧率や再訪率などを精査したうえで、適切な媒体で配信していくことが重要です。なお、ブラウザの閲覧率が高いジャンルの例として、以下が挙げられます。

  • 新聞社系ニュースアプリ
  • 旅行、グルメアプリ

オウンドメディアをアプリ化した事例【弊社事例】

オウンドメディアをアプリ化したことで、集客向上やコスト削減につながった企業は多くあります。ここでは2社の事例を紹介します。

株式会社ラブロ

株式会社ラブロは、布や雑貨を販売する「CHECK&STRIPE」を運営する会社です。オウンドメディアをアプリ化したことで、ニュースやクーポンの配信数を気にせずに、好きなタイミングで情報を配信できるようになりました。これにより、スピーディな配信が可能になり、リアルタイムでの情報提供も実現しています。

紙媒体のような納品待ちがなく、印刷・郵送コスト削減にもつながっています。アプリを起動することで、「起動ポイント」が付与される仕組みを取り入れ、アプリ起動率も向上しました。

株式会社小泉

株式会社小泉は、住宅設備の流通を手がけている総合商社です。直感的に操作できるアプリを導入したことにより、情報配信ツールを利用していた際にかかっていた手間が省け、担当者の負担削減につながっています。また、アプリのメニュー機能で、常時表示したい告知内容を残せるようになり、ユーザーの利便性も向上しました。

あわせて、ダウンロード数を増やすための施策として、アプリ会員限定で、店内に隠されたQRコードを見つけた人がクーポンを獲得できる「お宝探し企画」を実施しています。これにより、ダウンロード数が前月比で131%増加しました。

まとめ

オウンドメディアをアプリ化することで、ユーザビリティの向上や運用コストの削減が期待できます。アプリ化する際は、ダウンロードにつながる施策や開発にかかるコストなどを、念頭に入れておきましょう。

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