近年、コンビニや小売店ではタッチ決済が採用されています。タッチ決済とは、カードやスマートフォンを専用機器にかざすだけで支払いが完了する決済方法です。
タッチ決済のシステムには、NFCと呼ばれる通信技術が用いられていることから、正式には「NFC決済」と呼ばれています。
今回は、店舗にNFC決済を導入するメリットやNFCの機能について解説します。
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NFC(近距離無線通信)とは何か
NFCとは「Near Field Communication(近距離無線通信)」の略称です。専用のチップが内蔵されたデバイスを専用機器にかざすだけで、情報を操作・共有できる技術を指します。
近年、ICチップが内蔵されているクレジットカードやスマートフォンが多くあります。小売店の会計で用いるタッチ決済や、交通機関の改札で用いるICカードなどにも利用されています。
NFC決済を導入するメリット
NFC決済を導入することで、セキュリティの向上や感染症予防の効果などが期待できます。ここからは、NFC決済の導入メリットについて詳しく解説します。
セキュリティ面が安心
支払い方法にNFC決済を加えることで、顧客のセキュリティ面に関する不安のいくつかを軽減できます。そのひとつがスキミングです。スキミングとは、以下のようにクレジットカードの情報を不正に抜き取る犯罪手口です。
- 読み取り機器に似せて読み取りをさせて、クレジットカードの情報を抜き取る
- 監視カメラでクレジットカードの情報を視認する
NFC決済でスマートフォンでの決済が増えると、レジでクレジットカード支払いをする機会が減ります。クレジットカードを使用しないことで、自分が知らない間に第三者からカード情報を抜き取られて、悪用されるリスクを軽減できます。暗証番号を入力する必要もないため、他人に暗証番号を知られることもありません。
また、決済時にクレジットカードを探す必要もなくなり支払いスムーズになるほか、財布に入れて持ち歩く必要がないため紛失も防げます。
感染対策として有効
NFC決済を導入して、店員と顧客の接触機会を減らすことで、新型コロナウイルス感染症の感染対策にもつながります。
支払い方法が現金やクレジットカードだけの場合、お釣りやカードのやりとりが発生します。また、カードリーダーを利用する場合も不特定多数の人が接触しており、接触感染が起こるリスクもあります。
一方、NFC決済では専用機器に端末をかざすだけで決済を完了できます。そのため、人や端末に触れる機会を大幅に減らせます。
インバウンドの集客に最適
海外では日本以上にキャッシュレス決済が進んでいます。2021年のデータによると、世界各国におけるキャッシュレス決済の浸透割合は以下の通りです。
国名 | 比率 |
---|---|
韓国 | 94.7% |
中国 | 77.3% |
カナダ | 62.0% |
オーストラリア | 59.0% |
シンガポール | 57.6% |
英国 | 57.0% |
スウェーデン | 48.9% |
米国 | 47.0% |
フランス | 44.8% |
日本 | 24.2% |
ドイツ | 17.9% |
※参考:⼀般社団法⼈キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ 2021」
訪日外国人数が多い韓国や中国などの近隣国では、キャッシュレス決済の普及率が特に高くなっています。NFC決済を導入することで、キャッシュレス決済に慣れている外国人観光客を呼び込みやすくなることが期待できます。
また、日本国内における浸透割合は2020年には29.7%(※)と微増しています。コロナ禍で外国人観光客が少なく、まだまだ国内ではキャッシュレスが浸透していませんが、長期で見るとNFC決済の需要が高まることも考えられるでしょう。
(※)経済産業省「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた 環境整備検討会 とりまとめ 令和」
NFC決済で可能になること
NFCの規格には3種類の機能が用意されており、用途に合わせて使い分けられています。
①カードエミュレーション機能|非接触ICカードとしての機能
カードエミュレーション機能とは、NFCに対応した端末と、専用機器を非接触で通信させる機能を指します。
カードエミュレーション機能を実装することにより、NFC対応端末をICカードの代わりとして使うことが可能です。たとえば、おサイフケータイや、モバイルSuicaなどのサービスで利用されています。
他にも、以下のような用途に利用できます。
- セキュリティロック
- 購入時の電子決済
- 交通機関の乗車
- 企業の入退室管理
②リーダ・ライター機能|ICタグからデータを読み出す機能
リーダ・ライター機能を実装することで、NFC対応端末をICタグの読取装置として利用できます。ポスターやクーポン券など、ICタグを記載した紙媒体にスマートフォンをかざすだけで、タグ内の情報を読み取ることが可能です。
他にも、以下のような用途に利用できます。
- 体温計や歩数計からのデータ取り込み
- 電子値札の書き換え
③端末間通信(P2P)機能|対応機器同士の相互通信機能
P2P(Peer to Peer)とは、複数の端末同士で情報を共有できる通信技術を指します。2台のNFC対応端末を近づけることで、端末間のデータ交換が可能です。
主に以下のような用途で利用されます。
- スマートフォン同士のデータ交換
- スマートフォンとPCのデータ交換
ただし、転送に時間がかかるため現在ではあまり利用されていません。
NFC対応端末やカードで決済をする方法
iPhoneやAndroidのNFC対応端末に、専用のアプリから情報を登録することでNFC決済を利用できます。スマートフォン以外でも、クレジットカードや電子マネーカードなど、NFCの機能を搭載しているものであれば決済が可能です。
支払い方式については、以下の2つが一般的です。
- プリペイド型(先払い方式):レジやチャージ機、ATMなどであらかじめ残高にチャージしておく方法
- ポストペイ型(後払い方式):クレジットカードの情報を端末に紐づけることで、利用後に使用した金額が引き落とされる方法
NFC対応端末ごとのサービス内容を以下の表にまとめました。
NFC対応端末 | サービスの名称 | 内容 |
---|---|---|
iPhone | Apple Pay | ・iPhoneの標準アプリとして付帯している ・クレジットカードを登録するだけで利用できる |
iPhone | Suica・PASMO | ・専用アプリまたはApple Walletで新規登録ができる ・デバイスは1台のみ保存できる ・SuicaやPASMOのカード情報をiPhoneに転送した場合、手元のカードは利用できなくなる |
Android | おサイフケータイ | ・各種電子マネーサービスのアプリをダウンロードして、初期設定を登録する ・おサイフケータイのアプリをダウンロードして、利用するサービスと連携する |
クレジットカードまたは電子マネーカード | – | ・NFC対応のクレジットカードは発行された時点ですぐに利用できる ・プリペイド型の電子マネーカードは事前に残高へのチャージが必要になる |
まとめ
NFC決済を導入することで、レジ業務の効率化やコロナ対策、インバウンド需要の取り込みなどさまざまな効果が期待できます。
なお、政府もキャッシュレス決済を推奨しており、将来的には「キャッシュレス決済比率を世界最高水準の80%を目指す」と宣言しています(※)。今後さらなる需要が見込まれるNFC決済の導入を検討してはいかがでしょうか。
※出典:経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」
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